ダンゴムシの卵は何匹?産む時期・場所・孵化までをやさしく解説

ダンゴムシの卵は何匹かを解説するイラスト。卵を抱えたメスと赤ちゃんのダンゴムシ、平均100個前後の文字を掲載 園芸・ガーデニング
ダンゴムシは一度に平均100個前後の卵を、お腹の育房で守ります。

庭の植木鉢を持ち上げたら、白い小さな赤ちゃんがびっしり。びっくりしますよね。ダンゴムシの卵は何匹あるのか、気になって検索した人も多いはずです。また、卵を産む時期や場所、孵化までの期間も気になるところですよね。そこで当記事では、ダンゴムシの卵は何匹なのかを中心に、赤ちゃんの成長過程や共食い対策、駆除方法まで紹介します。

この記事でわかること

  • ダンゴムシが一度に産む卵の数と、産む時期・場所
  • 卵が孵化するまでの期間と赤ちゃんの成長過程
  • 共食いを防ぐ方法と大量発生の駆除・予防策

ダンゴムシの卵は何匹?一度に約100匹が生まれる

ダンゴムシの卵は何匹かというと、一度の出産で平均100個前後です。ただし必ず100個ではなく、50個から200個ほどの幅があります。親の体格や栄養状態で変わるので、目安として覚えておくと安心ですね。

親の大きさによって卵の数は変わる

体の大きなメスほど、多くの卵を抱えられる傾向があります。というのも、卵を守る「育房」という袋が広くなるからです。一方で、小さいメスや餌不足の環境では数が減ることもあります。

突然赤ちゃんが大量に増えて見えるのは、育房から一斉に出てくるため。数を確認したいなら、赤ちゃんが外へ出た直後が観察しやすいでしょう。

ダンゴムシの繁殖スピードはどれくらい?

生まれた赤ちゃんが、すぐ繁殖するわけではありません。成体になるまでには、およそ1年かかります。しかし、環境が良ければメスは繁殖期に複数回出産することも。そのため、飼育ケースでは短期間で増えたように感じるでしょう。

ただし、乾燥や餌不足、過密状態では赤ちゃんが育ちにくくなります。湿った場所と乾いた場所、落ち葉や隠れ家を用意してあげてください。

ダンゴムシが卵を産む時期は春から秋

ダンゴムシの卵を産む時期は、春から秋にかけてです。特に活動が活発になる春から梅雨は繁殖しやすく、植木鉢の下でお腹に卵を抱えたメスが見つかることもあります。

繁殖が活発になる季節と気温

繁殖が最も活発なのは、暖かく湿度の高い春から初夏です。ダンゴムシは乾燥に弱いため、雨の多い季節が繁殖に向いています。また、屋内で温度と湿度が一定なら、自然より長い期間繁殖する可能性もあります。

庭での大量発生を防ぎたいなら、繁殖期を迎える前が勝負。落ち葉や枯れ草を片づけて、湿った隠れ場所を減らしておくと効果的です。

卵が孵化するまでの期間

卵が孵化するまでの期間は、およそ3週間から4週間が目安です。ただし、気温が低かったり乾燥していたりすると、時間がかかる場合があります。

卵を抱えたメスを見つけても、無理に裏返したり触ったりしないでくださいね。静かな環境で、床材の一部を湿らせながら見守りましょう。

ダンゴムシは卵をどこに産む?産む場所はメスのお腹

ダンゴムシの卵を産む場所は、土の中ではなくメスのお腹です。孵化して赤ちゃんが動けるようになるまで、持ち運びながら保護します。

卵を守る育房の仕組み

お腹側にある育房(保育嚢)という薄い膜の袋の中で、卵は守られています。実は、ダンゴムシは昆虫ではなく甲殻類。エビやカニに近い繁殖方法なんです。

卵を抱えたメスは、お腹が白く膨らんで見えることがあります。しかし、育房を破ったり卵を取り出したりすると、生きられなくなる可能性が。観察するなら透明なケースへ移し、強い光を避けて短時間で終えてください。

土の中にある卵は別の生き物の可能性がある

土の中で見つけた透明な粒は、ダンゴムシの卵ではない可能性が高いです。たとえば、ナメクジやカタツムリの卵かもしれません。白色や黄色の粒なら、園芸用の緩効性肥料のこともあります。

ナメクジやカタツムリには寄生虫が付いている場合があるので、素手で触るのは避けてくださいね。手袋やピンセットを使い、作業後は石けんで手を洗いましょう。

ダンゴムシの卵の大きさや見た目

ダンゴムシの卵の大きさは、直径1ミリ前後ととても小さいです。卵はメスの育房内にまとまっているため、庭の土を見ただけで発見することはほとんどありません。

卵の色は成長とともに変化する

産みたての卵は黄色みがあり、成長すると乳白色や半透明に見えることがあります。さらに孵化が近づくと、育房全体が白く膨らんで見えることも。孵化直後の赤ちゃんも白いので、外側から境目を判断するのは難しいでしょう。

観察したいときは、透明な小型ケースの側面から確認する方法が安心です。メスを長時間裏返すのは負担になるため、避けてあげてください。

ダンゴムシみたいな卵の見分け方

見分けるポイントは、発見場所・粒のまとまり方・硬さの3つです。まず、ダンゴムシの卵はメスのお腹の中にあります。だから、土に粒だけ残っていることは基本的にありません。

透明でまとまっている粒はナメクジなどの卵、均一で硬い粒は肥料の可能性があります。迷ったら潰さず、手袋を着けて取り除くと安心ですね。小さな子どもやペットが口に入れないよう注意しましょう。

ダンゴムシの赤ちゃんと成長過程

ダンゴムシの卵から生まれた赤ちゃんは、落ち葉などを食べながら約1年かけて成長します。成体を小さくしたような姿ですが、生まれたては白く、脚の数にも違いがあります。

生まれたばかりの赤ちゃんの特徴

生まれた直後の赤ちゃんは白色や半透明で、体長は数ミリほどです。マンカ幼生と呼ばれ、成体より脚が一対少ない状態で育房から出てきます。その後、脱皮を重ねて脚がそろい、体色も灰色へ変わっていきます。

とても小さいので、ケースの通気穴から逃げることも。飼育するなら細かい網を使い、床材の乾燥を防いであげてください。

赤ちゃんは何を食べる?

赤ちゃんの餌は、柔らかくなった落ち葉や腐葉土、朽ち木などです。加えて、成長や脱皮にはタンパク質やカルシウムも必要になります。煮干しや乾燥エビ、砕いた卵の殻などを、週1回ほど少量与えると安心です。

ただし、餌の入れすぎはカビやダニの原因に。基本は落ち葉と腐葉土にして、様子を見ながら調整しましょう。

脱皮を繰り返して成長する

ダンゴムシの脱皮は、体の後ろ半分と前半分を別々に脱ぐ独特な方法です。脱皮前後は体が白っぽくなり、動きも鈍くなります。だから、白い個体を見つけてもすぐ病気と決めつけなくて大丈夫。触らず静かに見守ってください。

なお、脱皮直後は柔らかく、ほかの個体に狙われやすい状態です。樹皮や落ち葉、水苔を多めに置いてあげましょう。

ダンゴムシの赤ちゃんは共食いする?

ダンゴムシの卵からかえった赤ちゃんは、環境によっては共食いされることがあります。餌不足だけでなく、過密状態や隠れ家不足も原因になるため、環境全体の見直しが大切です。

共食いが起こる原因

共食いの原因は、タンパク質やカルシウムの不足、過密飼育、隠れ場所の不足です。特に脱皮直後は殻が柔らかく、狙われやすい状態になります。

とはいえ、死んだ個体を食べているなら、自然な清掃行動の場合もあります。共食いが続くようなら、餌の量だけでなく飼育密度や湿度も確認してみてください。ケースが狭いなら、赤ちゃん専用の容器を用意すると安心です。

餌と飼育環境を整えて共食いを防ぐ

落ち葉に加えて、煮干しや砕いた卵の殻を少量補うと効果的です。さらに、湿った場所と乾いた場所の両方を作りましょう。床材全体を水浸しにすると酸欠やカビの原因になるため、一角だけ霧吹きで湿らせます。

樹皮や枯れ葉、水苔を重ねれば、脱皮中の個体も隠れられます。餌・湿度・飼育密度・隠れ家の4点を整えることが、赤ちゃんの生存率アップへの近道です。

ダンゴムシの卵や大量発生を駆除する方法

ダンゴムシの卵だけを庭から探して駆除することは、実はできません。卵はメスのお腹にあるからです。そのため、ダンゴムシが集まりにくい環境づくりが基本になります。

落ち葉や湿った場所を減らして予防する

まずは、湿った暗い場所と餌になる落ち葉を減らしましょう。プランターは地面に直接置かず、台に乗せて風通しを良くするのがコツです。また、水やりは日暮れ前より朝に行うと、夜まで湿気が残りにくくなります。

ダンゴムシには落ち葉を分解する役割もあるため、数匹なら駆除しなくても大丈夫。新芽への食害や家への侵入が目立つときに、発生場所を中心に対策しましょう。

薬剤を使わずに対策する方法

薬剤を使わないなら、隠れ場所の除去と捕獲の組み合わせが現実的です。湿らせた新聞紙や段ボールを夕方に置くと、夜のうちにダンゴムシが集まります。翌朝、新聞紙ごと回収して庭から離れた場所へ移してください。

酢や木酢液を使う方法もありますが、濃度が高いと植物を傷める可能性があります。花壇に使うなら、目立たない場所で少量から試しましょう。

駆除剤を使用するときの注意点

駆除剤を使うときは、ダンゴムシに対応した製品か必ず確認してください。スプレー、ベイト剤、粉剤などの種類があります。家庭菜園の周辺では使える薬剤が限られるため、対象作物や使用時期の記載をチェックしましょう。

子どもやペットがいる家庭では、手や口が届かない場所へ設置してくださいね。生態については、兵庫県立人と自然の博物館の情報も参考になります。

ダンゴムシの卵は何匹かについてのまとめ

ダンゴムシの卵は何匹かというと、50〜200個ほどで平均100個前後でした。産む場所はメスのお腹にある育房で、孵化までは3〜4週間です。赤ちゃんには落ち葉に加えてタンパク質を補うと、共食いを防ぎやすくなります。まずは湿度と隠れ家の見直しから始めてみて。

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